手汗

手汗ダラダラでストレスMAXなので手術を受けることにした

こんにちは。キッシーです。

僕は、普通の会社に勤める普通の男です。

ただ、ひとつだけ普通じゃないところがあります。

それは手汗が尋常じゃないということです。

中学生の時に初めて自分の手汗が普通じゃないということに気づき、それから約20年間子の手汗と付き合って生きてきましたが、とあることがきっかけで手術をすることにしました。

このブログでは、僕が手汗でどれだけ悩んできたか、そして手掌多汗症(しゅしょうたかんしょう)の手術を受けてどうなったか、事細かに情報を記していきたいと思います。

初めて手汗がヤバイと自覚した日


僕が初めて、手汗で傷ついた日は中学2年生の時です。

中学時代の僕は、サッカー部に所属し、人前に立つことが大好きで生徒会をやったりと、自分で言うのもなんですがクラスでも目立つ存在でした。彼女はいませんでしたが、けっこうモテていたほうだと思います。

そんな僕ですが、好きな人がいました。その人は数学の先生で、大学を出て1年目の新米の先生でした。ショートカットが魅力的で、どことなく広末涼子に似た雰囲気があって、僕はとても憧れていたのです。

そんなある日の数学の授業で小テストが行われました。僕は数学が苦手で、問題が解けずに早々に諦めてペン回しをして時間が過ぎるのを待っていました。

その時、見回りをしていた先生が、僕の横を通り過ぎました。僕は緊張してペンを落としてしまったのです。先生はそのペンを拾って、僕に渡してくれたのですが、そっと手を袖で拭いたのです。

僕はその時、先生がなんで手を拭いたのが分かりませんでした。

だけどなぜかこの時、友達とゲームをしていた時に「このコントローラーめっちゃ濡れてる!」と言われたことや、姉に電話の子機を渡したときに「電話機なんでこんなに濡れてるの?」と言われたことを思い出していたのです。

これまで自分の手汗を自覚していなかったのですが、憧れの先生が無意識(?)に手を拭いたことで、「自分の手汗が気持ち悪かったんだな」と思い、とてもショックを受けました。

この出来事をきっかけに、僕は手汗という存在を意識して生きていくことになります。

「緊張してるの?」と聞かれるのが一番傷つく

その後の僕は、自分の手汗を意識するようになりました。

友達とカラオケに行った時も、素手でマイクを持つと手汗で濡れてしまうので、洋服の袖で包み込むように持つようにしました。学校のプリントを後ろの席の人に渡すときも、プリントがにじんでしまうので、爪で持つようにしました。

このようなエピソードは、手汗で悩んでいる人にとってはとても共感できることだと思いますが、普通の人にとってはどうでもいいことなのかもしれません。

だけど、当の本人にとってはとても深刻なことなのです。

そんな手汗で悩む僕が今まででたくさん言われてきた言葉があります。それは握手したり、物を手渡したりした時に、手汗の異変に気付いた人が言う言葉。

「緊張してるの?」

僕はこの言葉を言われるたびに、悪いことをしているわけではないのに、「すいません」と謝ります。緊張しているわけではないのに、「ちょっと(緊張)してます」と嘘をつきます。そして、とても傷つきます。悪気があって言っているのではないことは分かっています。だからこそ傷つくのです。

きっと手汗に悩む人は、同じような経験をしている人も多いと思います。

手汗がヤバくて握手さえも出来ずに泣いた日

今でも忘れられない出来事があります。

僕が大学3年生の時の出来事です。サッカーのサークルに入っていた僕は、卒業を控えた4年生を送る飲み会に参加しました。

卒業する先輩の中に、僕が大学時代とてもお世話になった方がいました。その方はとても後輩思いで、文武両道を貫く方で、僕はその先輩にとても憧れていました。大学サッカーの厳しさを教えてくれたのも、麻雀の楽しさを教えてくれたのも、初めてできた彼女を紹介してくれたのもその先輩でした。

その飲み会で、先輩は後輩一人一人にメッセージを送って、握手交わしました。僕の順番がきて、先輩は「お前とはいろいろあったな」と言って泣いてくれました。先輩との数々の思い出に想いを馳せたいのに、僕の頭の中には「手汗がヤバくて握手なんかできない」ということがぐるぐると駆け巡ります。

「どうしよう。握手求められたらヤバイ・・・・」

僕は先輩が握手を求める前に、何を血迷ったか、先輩にガバっと抱きつきました。物理的に握手ができない状況にしたのです(笑)

先輩は一瞬ポカーンとしていましたが、「せんぱーい!!!」と叫びながら、抱き着く僕を見て抱きしめ返してくれました。

なんとか握手を回避できた僕ですが、どうしてこんな時も苦しまなければいけないのかと思い、帰り道で泣いたのを覚えています。

「僕、手汗がヤバいんです」が言えなかった20年間

その後、僕は就職して普通の社会人として生きていくことになります。

仕事の内容もデスクワークで、特にお客様と握手を交わすような場面もない仕事だったので、手汗のトラブルは特にありませんでした。

ただ、トラブルがないだけで、手汗のことでは毎日悩んでいました。

例えば、電車に乗ってもつり革を持つとビチョビチョに濡れてしまうので、ハンカチでつり革を持たなければいけません。

仕事でパソコンのマウスを使うと、手があったところには小さな水たまりができるので、ハンドタオルで拭かないといけません。

スマートフォンのフリック操作も、手汗が邪魔して反応しません。

毎日、常に手汗をかいているので、手が日常的にふやけていてヒリヒリして痛いのです。

でも、これはどうしようもないことなのです。受け入れるしかないのです。

そんな感じで、手汗を自覚してから20年間、なんとか生きてきましたが、とても大きな事件が起こるのです。それについてはまた今度・・・。

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